2013/03/19

3月19日(火)晴。 〜卒業式〜

昨日の春の嵐がまるで嘘のような好天である。素晴らしい卒業式日和である。

さいわい昨日の雨のおかげで花粉の飛散量も少ない。風も穏やかで20℃を越える春の陽気である。


式が始まる前からキャンパス内では写真撮影の輪があちこちに。「はい、ポーズ!」


式典の準備も滞りなく進行。


マイクチェックを終え、あとは10時30分の開式を待つばかり。


10時30分、開式。卒業証書授与に続けて、学長のことばを述べる。


卒業式「学長のことば」(名古屋音楽大学平成24年度卒業証書・学位記授与式/2013年3月19日)

「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

保護者の皆さま。本日はまことにおめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。来賓の皆さま。本日はご多忙中にもかかわらずご臨席たまわりまことにありがとうございます。

卒業生の皆さん、本日ここにこうしてみなさんが卒業の日を迎えることができたことを私は心から嬉しく思います。本日の卒業式にあたり、ご家族をはじめ、お世話になった方々に対して感謝の念を新たにしてください。

皆さんはこの場所で入学式を迎え、この名古屋音楽大学で音楽を通じた研鑽を日々積んできました。そして本日、晴れて卒業式を迎えました。

入学した時の自分を思い起こしてみてください。名古屋音楽大学で過ごした日々を思い出してみて下さい。今の自分を感じてみてください。

ここ名古屋音楽大学のキャンパスで育てられた自分、この数年間で成長した自分をきっと実感できることと思います。

めいおんの学生は明るくて元気です。みなさんの明るく元気な笑顔はなによりの宝です。みなさんが日々育ち、そして年々成長していく姿を見ることで、多くの教職員が、そしてなにより私自身が、さまざまな日々の状況に立ち向かっていくうえでの活力とエネルギーをいただくことができました。心より感謝します。

名古屋音楽大学は「育てる大学」です。音楽を志す学生たち一人ひとりがそれぞれの個性に応じて、しっかりとたくましく育っていけるよう、精一杯のサポートをすることが本学の使命です。音楽力を育てることで人間力を育てることが本学の役割です。

みなさんは音楽を通じて、調和する力(ハーモニー力)、共感する力(アンサンブル力)を身につけました。共に音楽する仲間たちとともに、調和する力と共感する力の大切さを学び、生きる力として、人間力として、調和する力、共感する力を身につけたと思います。音楽を通じて、日々練習し鍛錬し、学習する力、学習意欲、そして、達成する歓びを感じる力、達成意欲を身につけることができたと思います。

皆さんは達成する歓びを知っています。音楽と、仲間たちとの調和と共感を通じて、達成する歓びを知っています。人間として生きていく上で、達成する歓びを知っていること、達成する力を身につけていることはとても大切なことです。
達成欲があるから、ポジティブに学習意欲をもって、日々鍛錬し前向きに努力することができます。悩んでいても達成できない、練習しなければ日々鍛錬しなければ達成する歓びを味わうことが出来ない、ということをみなさんはなによりも音楽を通じてよく知っています。

よく知られている話ですが、1.01と0.99の法則というのがあります。1.01を365回掛けると37.783・・・と約38倍になります。0.99を365回繰り返して掛けると0.0255・・・と約39分の1になってしまいます。これは、1に0.01を加えたものを掛けるのか、0.01を引いた0.99を掛けるのかという違いが、365回も繰り返せばこんなにも結果が異なってしまうのだという数学の話ですが、このことは、人生においても、仕事においても、よく当てはまる話だと思います。
プラスのスパイラル、すなわち好循環を生むのか、マイナスのスパイラル、すなわち悪循環を生むのかということは、実は毎日毎日のほんのちょっとしたわずかなプラス・マイナスの積み重ねだということです。

人間として生きていく上で、ポジティブに思考し、前向きに努力することはとても大切なことです。みなさんは音楽を通じて、こうした大切な力を身につけました。これからの人生においても、日々の0.01、プラス1%の努力を大切にすることで、プラスのスパイラルを生きてください。

さて、皆さんは音楽大学を卒業しました。音楽の学士ということの意味は、社会人としての基礎的な力を身につけたという証であるだけでなく、みなさんが音楽の専門課程を修了したということの証です。

みなさんは音楽の専門家として社会に出て行きます。音楽を職業とするか否かにかかわらず、皆さんは名古屋音楽大学の学士課程もしくは修士課程を修了した音楽の専門人です。これから社会の中で、音楽の専門人、音楽の専門的能力をもつ職業人としての役割が期待されるはずです。

音楽を通じて培った自らの個性を人のために活かしてほしいと思います。名音大で身につけた力を、ひとのために、そして社会のために生かしてほしいと思います。他人を活かすことで自分を活かす、自分を活かすことで他人を活かす。これは実は大変に難しいことなのですが、持ち前のハーモニー力とアンサンブル力を存分に発揮して、人生をかけてそうした課題にチャレンジし続けてほしいと思います。

卒業生の皆さん、めいおん卒業生としての自覚と誇りをもって、ますます成長してください。

名古屋音楽大学もこれからますます成長したいと思います。みなさんに負けないように成長したいと思います。名古屋音楽大学は成長する音楽大学です。教職員一同を代表して、皆さんの母校である名音大をこれからもますます大切に育て、大きく強くしなやかに、そして長く永く成長させることを誓います。

名古屋音楽大学で立派に育ったみなさんを、本日こうしてめいおん卒業生として世に送り出せることを、学長として心の底から誇りに思います。

卒業、本当におめでとう。」

式後、写真撮影。




12時45分より、フェアウェルパーティ。

在学生による実行委員会が進行をつとめる。


乾杯の後、卒業生バンドによる演奏。本当に演奏大好きな学年である。



おおいに盛り上がる。


続けて在学生による打楽器アンサンブル。


撮影隊も忙しい。




さらに、サックスアンサンブルなどなど、在学生・卒業生入り乱れての演奏が続く。


14時過ぎ、パーティー終了。

14時30分より、附属音楽アカデミー運営委員会。

その後、大学にて打合せと執務。

17時30分より、市内のホテルにて卒業生主催のパーティに来賓出席。

ピアニカ隊と声楽学生による「乾杯の歌」で乾杯。



実行委員のみなさん、おつかれさまでした。楽しいパーティをありがとうございました。素敵な想い出になったと思います。

パーティ後は、いつものカウンターでクールダウン。身体と心を落ち着けて明日に備える。



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